みなさん、こんにちは。
6月初旬にイタリアはPadovaという町で、インプラントの学会に参加してきました。
イタリアのインプラントメーカー主催の学会で、おもにイタリアの先生方ですが1300人くらい参加されていました。
なによりも驚いたのは、学会場が遺産に指定されている建物で行われたことです。
レッッジョーネと呼ばれる建物でした。
壁面にはフレスコ画が一面に書かれており、天井は木製の凸型の屋根でした。
外では常設の活気ある市場が施設され、市民が日用品や食料品をかいに来ていました。
昼食はこれまた遺産に指定されている、カフェ・ペドロッキというカフェでとる形になっていました。
向かいにはゲーテを輩出した名門大学であるパドバ大学があり、医学部の学生たちが町でもよく見かけました。
さすがイタリア。
さてそろそろ本題の学会内容に移りましょう(笑)。
最初は歯周病学・インプラント学の権威であるP. Niklaus Lang先生や、Botticelli先生の講演があり、また、歯周再生療法の権威であるCortellini先生の講義もありました。
昼からは臨床家(開業医)の先生方の講演がありました。
二日目は日本から千葉で開業されている飯島先生、青森で開業されている梅原一浩先生の講演がありました。
お二人の講演内容は世界的にもレベルが高く、聴衆からは大きな拍手を受けておられました。
また私もこのような場で発表できることを願って日々の臨床に精進しようと思っています。
もう一つ、今回のイタリア訪問の目的は、先述した世界的権威の先生と打ち合わせをすることでした。
これは来年から始まるプロジェクトの打ち合わせ会議です。
詳細は割愛しますが、世界的に引用される研究を、イタリア・スペイン・ブラジル・香港・日本などで行うのです。
いつもお世話になっている先生からそのお話をいただきましたが、とても光栄なことで、また、とても貴重なチャンスだと認識しています。
いまだ日本人が成しえなかった研究を、世界のトップの海外の先生と合同で行えるのです。
私はずっとそれを望んでいました。
日本の歯科界のレベルを上げていくためには、
1、大学教育に臨床家が携わること
2、臨床家が研究をおこなうこと
3、日本人が海外で活躍すること
であると、ずっと以前から考えていました。
それらすべてを突破する糸口となりうるチャンスなのです。
ぜひこのプロジェクトを成功させ、日本人が世界に出て活躍し、世界とコネクションを持ち、日本の歯科界のレベルアップに寄与した行きたいと思います。
今回は非常に実のあるイタリア訪問でした。
〜イタリア ベネチア空港より〜