みなさんこんにちは。大森です。
先日、母校である九州歯科大学の卒後研修(ポストグラデュエートコース)に、メイン講師であり師匠である本多正明先生と、講義に行ってまいりました。
卒後研修ではありますが、大学で講義をさせていただくのは、大変光栄なことです。
その内容は大学同窓会HPから抜粋させていただきます。(以下)
9月4,5日両日、九州歯科大学において本多正明先生をお招きし補綴治療におけるLongevity のセミナーが開催されました。
初日はまず補綴概論として補綴治療の進め方の講義から始まりその中で炎症のコントロールと力のコントロールがいかに大切かという説明があった。
力のコントロールにおいて歯列弓を保全することがいかに大事であるかという話の後、不幸にも欠損が生じたとき欠損歯列にどのような力がかかるかという観点から、アンテの法則で言われている補綴設計と、実際に加わる力の違いによりブリッジ、インプラント、パーシャルデンチャーの設計をどう考えるかと欠損の歯数、部位ごとに詳しく説明があった。
初日の最後に咬合を安定させるための要素、顆頭の安定、アンテリアガイダンス、臼歯部の安定についての解説がされた。
2日目は咬合安定の要素の詳しい解説があり静的安定と動的安定についての話があった。静的安定については中心位、中心咬合位、咬頭嵌合位の観念の歴史的な変遷や現在の概念から付与すべき咬合接触についての解説があった。
動的安定については咀嚼パターン及びパラファンクションにおける下顎運動、その下顎運動時における臼歯部離開がいかに大切であるか、臼歯部離開を得るための咬合面形態の解説があった。
午後からは今までの講義から理想的な咬合面形態を得るための支台歯形成の実習が行われた。
実習後は九歯大同窓で今回インストラクターとしてお手伝いいただいた大森有樹先生の力のコントロールに着眼したケースプレゼンテーションをしていただいた。
本多先生に師事して7年という大森先生が本多先生の教えを守りまじめに咬合と向き合うことによってこれだけの仕事ができるという驚きとともに、受講生が希望を持てるような素晴らしいプレゼンテーションであった。
最後に本多先生にまとめのお話しおいただき、我々歯科医師の仕事を氷山に例え海面上の目先のトピックスだけにとらわれることなく、海面下にある大きな基本を忠実に学びながら新しい物へのチャレンジを進めていくことが大切であることのお話で講義を終了した。
受講生にとって学生時代に机上でしか学ぶことの少ない咬合という分野を2日間で全てを理解することは難しかったと思われますが、本多先生の10年20年30年の長期症例を通し、成功例だけでなく失敗例も含め解説していだだくことにより、なぜ学問上の理論通りの結果が臨床上に当てはまらないかという事、我々の日常診療での不用意な治療介入が患者さんにとって大きな問題を生じかねない事、常にゴールをイメージした診断に基づいた治療計画を立てることの必要性など普段見過ごしがちなことを色々気付かせていただいた有意義な2日間のセミナーでした。
この日は2日間とも日本全国猛暑で、北九州も例に違わず酷暑でした・・・・・。
本多先生と「暑い」を、何度言ったかわかりません。
帰りには、私が学生時代からよく通ったお茶屋さんで抹茶ソフトをいただいて、小倉を後にしました。
今回も貴重な経験をさせていただきましたが、ゆくゆくはぜひメイン講師として呼んでいただけるように努力していこうと思います。
このたびお世話になった先生方、どうもありがとうございました。
先日、母校である九州歯科大学の卒後研修(ポストグラデュエートコース)に、メイン講師であり師匠である本多正明先生と、講義に行ってまいりました。
卒後研修ではありますが、大学で講義をさせていただくのは、大変光栄なことです。
その内容は大学同窓会HPから抜粋させていただきます。(以下)
9月4,5日両日、九州歯科大学において本多正明先生をお招きし補綴治療におけるLongevity のセミナーが開催されました。
初日はまず補綴概論として補綴治療の進め方の講義から始まりその中で炎症のコントロールと力のコントロールがいかに大切かという説明があった。
力のコントロールにおいて歯列弓を保全することがいかに大事であるかという話の後、不幸にも欠損が生じたとき欠損歯列にどのような力がかかるかという観点から、アンテの法則で言われている補綴設計と、実際に加わる力の違いによりブリッジ、インプラント、パーシャルデンチャーの設計をどう考えるかと欠損の歯数、部位ごとに詳しく説明があった。
初日の最後に咬合を安定させるための要素、顆頭の安定、アンテリアガイダンス、臼歯部の安定についての解説がされた。
2日目は咬合安定の要素の詳しい解説があり静的安定と動的安定についての話があった。静的安定については中心位、中心咬合位、咬頭嵌合位の観念の歴史的な変遷や現在の概念から付与すべき咬合接触についての解説があった。
動的安定については咀嚼パターン及びパラファンクションにおける下顎運動、その下顎運動時における臼歯部離開がいかに大切であるか、臼歯部離開を得るための咬合面形態の解説があった。
午後からは今までの講義から理想的な咬合面形態を得るための支台歯形成の実習が行われた。
実習後は九歯大同窓で今回インストラクターとしてお手伝いいただいた大森有樹先生の力のコントロールに着眼したケースプレゼンテーションをしていただいた。
本多先生に師事して7年という大森先生が本多先生の教えを守りまじめに咬合と向き合うことによってこれだけの仕事ができるという驚きとともに、受講生が希望を持てるような素晴らしいプレゼンテーションであった。
最後に本多先生にまとめのお話しおいただき、我々歯科医師の仕事を氷山に例え海面上の目先のトピックスだけにとらわれることなく、海面下にある大きな基本を忠実に学びながら新しい物へのチャレンジを進めていくことが大切であることのお話で講義を終了した。
受講生にとって学生時代に机上でしか学ぶことの少ない咬合という分野を2日間で全てを理解することは難しかったと思われますが、本多先生の10年20年30年の長期症例を通し、成功例だけでなく失敗例も含め解説していだだくことにより、なぜ学問上の理論通りの結果が臨床上に当てはまらないかという事、我々の日常診療での不用意な治療介入が患者さんにとって大きな問題を生じかねない事、常にゴールをイメージした診断に基づいた治療計画を立てることの必要性など普段見過ごしがちなことを色々気付かせていただいた有意義な2日間のセミナーでした。
この日は2日間とも日本全国猛暑で、北九州も例に違わず酷暑でした・・・・・。
本多先生と「暑い」を、何度言ったかわかりません。
帰りには、私が学生時代からよく通ったお茶屋さんで抹茶ソフトをいただいて、小倉を後にしました。
今回も貴重な経験をさせていただきましたが、ゆくゆくはぜひメイン講師として呼んでいただけるように努力していこうと思います。
このたびお世話になった先生方、どうもありがとうございました。