大森歯科大学

大阪市中央区本町 大森歯科医院
     院長のブログ
 〜明日の夢ある歯科を語る〜
顎咬合学会
先日学会に参加しました。

08日顎

顎咬合学会という、噛み合せや顎の運動に関することを専門とする学会です。

「歯科医療のフィロソフィーを考える」をメインテーマに、日本や世界で活躍する研究者や臨床家が様々な講演や発表を行いました。




情報収集・知識を増やすために、私は普段から多くの学会・講演会で様々な臨床家の話を聞いていますが、今回は趣向を変えて大学人(研究者)の発表を主に選んで聞いてまいりました。

この内容が面白かったので、後日皆さんにお伝えしたいと思います。



また、今学会の基調講演は、京セラの稲盛和夫さんでした。

08日顎2

お話の内容は、「生き方 心を磨く」です。
小さな会社を起業して、大企業京セラにまでした根底にある<利他>の精神には、非常に感銘を受けました。これを明日からの診療のパワーにしたいと思っています。
稲盛和夫さんは多くの著書を出されていますので、皆さんもぜひ<利他>の精神に触れてみてください。





20:36 | - | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark
定期検診その2
先日定期検診の患者さんに虫歯が見つかりました。

患者さん曰く
「一生懸命歯磨きをしているし、他の虫歯予防プログラムの内容もやってるのに、
 どうして虫歯ができたのですか??
 これじゃ予防しても意味が無いじゃないですか。
 ひょっとして歯磨きしすぎて虫歯が出来たんじゃないですか??」


当医院で定期的なクリーニングとチェックを受けられている方は、百名以上いらっしゃいますが、この方と同様にメインテナンス中に虫歯ができる方も、少しいらっしゃいます。


なぜ虫歯ができたのでしょうか?


それは、すでに歯の表面がすこし溶け始めている状態=虫歯予備軍があったからなのです。

この方の場合も、虫歯予備軍が進行するか止まるかを経過観察していました。

できれば再石灰化といって、虫歯が治ってくれれば嬉しかったのですが。
(注:非常に浅い虫歯に限り、再石灰化によって治ることがあります)



私は患者さんにこう説明しました。
「今回の虫歯は残念ですが、大切なことは“今ある歯たちを一生残す”ことです。
 定期的にチェックをすることで、今回の虫歯も早期に発見することができました。
 早期に発見できたということは、虫歯治療で歯に与えるダメージを最小限に抑えられた ということです。
 虫歯ができないに越したことはありませんが、我々がいくら頑張っても虫歯が
 できてしまうこともあります。
 しかし、我々ができることはできる限りやって、それでも虫歯ができてしまった時は
 早期発見早期治療でよいと思います。
 なので、繰り返しになりますが、大切なことは“今ある歯を一生残す”ことなので、
 我々にできることきっちりやりましょう。」

患者さんは納得していただけたようです



決して小さなことにとらわれず、歯を残す(守る)という大きな視野でメインテナンスは行われるべきですし、患者さんと歯科医療従事者が共に最善を尽くすべきだと考えます。


奥入瀬

21:33 | - | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark

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