大森歯科大学

大阪市中央区本町 大森歯科医院
     院長のブログ
 〜明日の夢ある歯科を語る〜
Column 2006年9月号
皆さん、こんにちは!大森です。

暑さのピークも超え、めっきりすごしやすくなってきた今日この頃ですが、
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

この時期、朝夕に寒暖の差が大きいと木々の色づきが鮮やかになるという
話を聞きました。今年も御堂筋の銀杏並木がきれいな黄色になるといいですね。


さて、今回は先日出席してまいりました、アメリカの学会でのお話をしたいと思います。

今回参加したのはOsseointegration Study Club of Southern California
という会でした。日本語だと南カリフォルニアインプラント学会とでも
訳すのでしょうか、主にUSC(南カリフォルニア大学)
UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)
LomaLinda大学などの西海岸における重鎮のドクター達で構成された会です。

南カリフォルニアインプラント学会

5年前はじめて勉強のために渡米したときから、ずっとこの学会に参加したいと
思っていたのですが、勤務医という身の上、日程にあわせた休みが取れなかったり、
費用の工面がつかなかったりでなかなか実現できずにいました。
今回は、大学を卒業した直後から非常にお世話になり、また、今も共に切磋琢磨
している先輩のドクターが、この学会で日本の代表の一人として発表することと
なり思い切って、強行軍で行って来ました。
(皆様には医院をお休みさせて頂き、ご迷惑をおかけしました)

先述した通り、各大学の教授・助教授クラスをはじめとして、
一般開業医でも各セミナーなどでレクチャーをしているような先生方の会なので、
大変レベルが高く、多くの刺激と知識を得ることができました。
当然すべて英語による内容ですが、なんとか理解できたと思います。
(話すのは相変わらず苦手なのですが・・・)

その現地会員のドクター曰く、
「最近までは、残念なことに日本からの演者の内容はとても聞けるようなものでは
なかったけれど、ここ最近で内容も良くなったし英語もわかりやすくなりましたよ。
もっと日本人が世界で活躍するようになってほしいですね。」とのことでした。

日本の歯科医療が発展・進歩したのは海外、特にアメリカからの
技術・知識の輸入によるところが大きく、20〜30年前から急速に多くの日本人が
海外に出て知識や技術を持ち帰り、日本で広めたです。

現在でも日本の歯科臨床レベルは欧米に比べ10年遅れていると言われていますが
(悲しいですが私も実際そのようにドイツ人にも言われたことがあります・・・)、
ごく最近では日本の臨床トップレベルは欧米に追いつけ追い越せの
状態にまでなってきました。

これは素晴らしいことなのですが、日本の歯科全体でレベルアップしていかないと
いけないと私はいつも考えています。
トップクラスのドクターたちは、日々腕を磨き・多くの知識を取り入れ・実践し・
レベルアップしていますが、大部分のドクターは卒業後ほとんど止まって
しまってるのが現状です。それでは多くの方に、質の高い医療が提供できないのです。

たとえばアメリカでは、卒業後も学会・講習会・セミナーなどに参加し、
毎年何単位かを得ないと免許を剥奪されてしまう仕組みになっています。
医療は日進月歩、我々は常に勉強し続けなければなりません。
患者さんに少しでも侵襲が少なく、効果が高い治療を提供するために、
すべてのドクターがレベルアップする義務があると思います。
今回この学会に参加し、私も、ますます頑張ろうと思いました。
モチベーションがあがりました。
日々質の高い歯科医療を提供し、そして日本から海外に情報を
輸出・発信できるようなドクターになろうと思います。
これからもどうぞよろしくお願いします!

アメリカ

皆様も季節の変わり目、風邪などひかぬようお気をつけ下さい。
ではまた来月お会いしましょう!
14:18 | - | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark

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