2018年もよろしくお願いいたします。
去年も忙しくあっという間に過ぎていきました。
診療に関しては、順調にみなさんの治療が進みました。
他院では複雑と認識されている治療でも当院ではルーティンワークですので、特に問題なく進みます。
大森歯科医院には、歯科医師からの紹介、他歯科医院からの紹介の患者さんが多く来られます。
もちろん多くの歯医者さんたちも治療・メインテナンスに来られています。衛生士さん歯科助手さん歯科技工士さんたちもです。
私は大学卒業直後からずっと全体的治療や根本的解決治療を行ってきました。
日本のほとんどの歯科医院が、部分的治療・表面的治療を繰り返してきています(今も昔も)。
ですので、他の歯科医院では治らない治せない患者さんが大森歯科医院に来られるのです。
同じく、多くの歯医者さんや歯科関係の方々が、大森歯科医院に治療に来られるのです。
多くの歯科医院のホームページを見ると、”最先端治療” や ”最先端の設備” ”予防歯科” などがかかれています。
常に最先端を勉強し続けるのは当然ですし、それを実践するための設備も必要です。
しかしそれらより重要なのは、根本的な解決をするための治療であり、トラブルを回避するための真の予防なのです。
また非常に細かい治療技術や診る力(診断力)が必要です。
これには多くのトレーニングも必要ですし、より多く勉強することが必要です。
私は今でも週末はほとんど講義講演や学会参加やトレーニングに時間を費やしています。
平日の診療後も、講演をしたり勉強会に参加しています。
講演や講義も関しても精力的に行ってきました。
大阪歯科大学・九州歯科大学にて卒後研修での講義、北海道や九州をはじめ全国各地に講演も行ってきました。
自身の歯科勉強会である大森塾では、卒後研修機関として私が教育指導していますがも、2018年には750名を超える歯科医師や歯科医療人が受講しています。
多くの門下生たちが良い歯科医療を提供してくれていることでしょう。
また最近では大阪歯科大学や大阪大学歯学部の人たちが多く参加されています。
学生も医局員も沢山参加してくれて、大学の教育も少しずつ変わってくれるのではないかと期待しています。
海外で行っている研究も着々と進んでいます。
今年も3月にキューバ、9月にイタリアに行ってきます。
今後海外での活動も本格化すると思います。
そのために1年半前から、週に4回の英会話レッスンを受けています。
日本人にとって英語はとても大きい壁だと思います。
私も大学受験の時は英語が得意科目でしたし、読み書きに関してはもちろんできます。
歯科用語でも。
しかし日本人は話せないのです・・・。
日常会話や海外の患者さんに治療説明することもさることながら、
私は、日常会話レベルではなく、海外の歯科医師とディスカッションをし、講義講演をするための英語力を付けなければなりません。
これは複雑な治療よりも難しいですが(笑)、チャレンジし続けようと思っています。
もちろんプライベートの時間も大切にしています。
私は旅行が趣味です。
忙しい中、家族での旅行は国内外に数度行けました。
また私の一つの目標であった、両方の両親を連れてヨーロッパ旅行に行くことも達成しました。
(毎年、両方の両親を連れて国内外に旅行には行くのですが、ヨーロッパは初めてでした)
ドイツやスイスは仕事で何度も訪れていましたが、今回初めてまともに観光しました(笑)。
旅行は、いろいろ文化や人に触れることができ、人の歴史を知ることができ、美しい景色を見ることができるので、大好きです。
また今年も忙しくあっという間に過ぎていくことでしょう。
その間目標を達成すべく、時間に流されないように努力しつづけようと思います。
また今年もよろしくお願いいたします。
大森歯科医院 大森有樹
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このブログはとうとう年一回もアップしなくなってきました(笑)。
大森歯科医院も開業11年を超え、どんどん充実してきました。
他府県から多くの患者さんがお越しになり、歯科関係の紹介もしくは歯科医師をはじめ多くの歯科医療従事者が患者さんとして来院され、ひとりひとりにしっかりと治療やメインテナンスをすることができております。
ひとりひとりに十分な時間をとって診療させていただいているがゆえ、ご予約が取りにくくなっています。
けれども、他院のように細かく何度もお越しいただく必要がないので、結局治療の進度は同じかと思います。
他院では治らなかった方、真剣に自身の歯を守っていきたい方、もう何度も治療は受けたくない(これを最後の大掛かりな治療にしたい)方、さまざまな方々が当院には来院されます。
ますます身の引き締まる思いで、ベストを尽くしていきたいと存じます。
私の講演活動も順調です。
年間50〜60回ほど講演・講義をさせていただいておりますが、一回一回、できるだけわかりやすく熱く話すようにしております。
アメリカでお世話になった山田先生がおっしゃっておられました。
「講演をするということは、自身の治療をより完璧にしているということを、皆に宣言することだ」
この言葉が身に染みて分かるようになりました。
普段からベストを尽くし、人に(他の歯科医師に)見られてもなんら恥ずかしくなく誇れる治療を行わなければならない、ということです。
自身の勉強会である「歯科勉強会 大森塾」は今年のメンバーを含めると650名を超えます。
日本にもたくさんの学びたい人がいることに感動を覚えます。
皆さんのお役に立てることが幸せに感じます。
海外で行っている研究も着々と進んでおります。
今年には私が第一執筆者の論文が、海外の有名な歯科学術雑誌に掲載されるのではないかと思います。
世界的に引用される論文を書き、科学者としてやっと認められることができます。
非常に楽しみに、心待ちにしてしています。
ちなみに週に4回、英会話のプライベートレッスンを受けています(笑)。
大森歯科医院の患者さんのため、当院のメンバーのため、日本の歯科界の発展のため、そして家族のために今年も頑張っていきます!
今年もよろしくお願いいたします。
大森歯科医院 大森有樹
]]>6月初旬にイタリアはPadovaという町で、インプラントの学会に参加してきました。
イタリアのインプラントメーカー主催の学会で、おもにイタリアの先生方ですが1300人くらい参加されていました。
なによりも驚いたのは、学会場が遺産に指定されている建物で行われたことです。
レッッジョーネと呼ばれる建物でした。
壁面にはフレスコ画が一面に書かれており、天井は木製の凸型の屋根でした。
外では常設の活気ある市場が施設され、市民が日用品や食料品をかいに来ていました。
昼食はこれまた遺産に指定されている、カフェ・ペドロッキというカフェでとる形になっていました。
向かいにはゲーテを輩出した名門大学であるパドバ大学があり、医学部の学生たちが町でもよく見かけました。
さすがイタリア。
さてそろそろ本題の学会内容に移りましょう(笑)。
最初は歯周病学・インプラント学の権威であるP. Niklaus Lang先生や、Botticelli先生の講演があり、また、歯周再生療法の権威であるCortellini先生の講義もありました。
昼からは臨床家(開業医)の先生方の講演がありました。
二日目は日本から千葉で開業されている飯島先生、青森で開業されている梅原一浩先生の講演がありました。
お二人の講演内容は世界的にもレベルが高く、聴衆からは大きな拍手を受けておられました。
また私もこのような場で発表できることを願って日々の臨床に精進しようと思っています。
もう一つ、今回のイタリア訪問の目的は、先述した世界的権威の先生と打ち合わせをすることでした。
これは来年から始まるプロジェクトの打ち合わせ会議です。
詳細は割愛しますが、世界的に引用される研究を、イタリア・スペイン・ブラジル・香港・日本などで行うのです。
いつもお世話になっている先生からそのお話をいただきましたが、とても光栄なことで、また、とても貴重なチャンスだと認識しています。
いまだ日本人が成しえなかった研究を、世界のトップの海外の先生と合同で行えるのです。
私はずっとそれを望んでいました。
日本の歯科界のレベルを上げていくためには、
1、大学教育に臨床家が携わること
2、臨床家が研究をおこなうこと
3、日本人が海外で活躍すること
であると、ずっと以前から考えていました。
それらすべてを突破する糸口となりうるチャンスなのです。
ぜひこのプロジェクトを成功させ、日本人が世界に出て活躍し、世界とコネクションを持ち、日本の歯科界のレベルアップに寄与した行きたいと思います。
今回は非常に実のあるイタリア訪問でした。
〜イタリア ベネチア空港より〜
先日韓国はソウルで、韓国の先生方と勉強会を開きました。
昨年、師匠の本多先生と一緒に韓国で講義をした時に知り合った先生と、その後連絡を取り合って実現しました。
日本からは本多先生の勉強会(古希の会)のメンバーと大森塾のメンバーの合同チームで行きました。
韓国の先生がたはSKCDという勉強会のメンバーの中から有志が集まってらっしゃいました。
勉強会は大成功でした。
同じ本多先生に学んだ者として同じ考えを根本に持っているおかげで、非常に充実したディスカッションができました。
それぞれの国から4名の先生方の発表とディスカッション、そして私と韓国側の責任者であるChoi先生がミニレクチャーを行いました。
ちなみに両国8名の発表の座長はすべて私がしました(笑)。
発表の形式は、口頭では母国語で、スライドは英語表記で、そしてサイドスライドにはセリフが相手国語に翻訳された字幕を載せるというスタイルで行いました。
字幕形式にすることで、逐次通訳とタイムロスを無くすことができ、時間を有意義に使うことができました。
そして英語表記にすることで、発表者は自然と歯科英語を学ぶことができるようにしました。
今回の発表内容のクオリティは非常に高く、みなとても勉強になりました。
また、ディスカッションポイントもたくさんあり、ぜんぜん時間が足りませんでした。
とても充実した時間でした。
今回はディスカッション時の通訳を務めてくれたのは、本多歯科で修業をしているJang君でした。
彼は韓国の技工士ですが、日本に来て3年、とうとう日本語検定の1級を取得し、日本の技工士免許を取得しました。
私の嬉しい誤算だったのですが、彼の翻訳力がとても素晴らしかったのです!
両国語の歯科用語を理解しており、治療内容を理解しているおかげで、的確な表現で翻訳をしてくれていた(よう)です。
そして同じく今回の世話や通訳をつとめてくれたのは、韓国で衛生士として活躍されている水谷さんでした。
歯科専門用語はそこまで理解されてはいませんでしたが、彼女はChoi先生のところで勤務しているのもあり、韓国の先生方とのコミュニケーションを的確かつスムーズに進めてくれました。
このお二人が宴会の時の話がとても感動したので書かせていただきます。
水谷さんが、なかなか韓国語が上達しないことをJang君に話したそうです。
そしたらJang君が言った言葉が
「寝る時間があったら、勉強したほうが良いですよ」
でした。
本当にそう願うのなら、そうなりたいのなら、努力をするべきだ。
そうすれば目標が叶えられ、なりたい自分になれる ということだと理解しました。
この話を聞いて私は背筋がゾクっとしました。
10数年前、私が周りの人達に無謀だからやめろと言われたけれども、どうしても世界の歯科事情を見たくて単身アメリカに乗り込んだときのあの感覚を懐かしさとともに思い出しました。
「ああ、あの時の自分は、今よりもっとがむしゃらだったな。」
そうしたら今とても忙しくいろんなことにチャレンジして、充実した日々を送ってはいますが、
もっとクリエイティブでもっとがむしゃらでないといけないと思いました。
今回のコンセプトは
1、Friendly Rivalを作ること : 本多先生がいつもおっしゃる、切磋琢磨するかけがえのない仲間 を作ること
2、各国の歯科界を牽引する次世代のリーダーを育成すること: 私自身がまだまだですが、良い師匠に教わったことを次世代に伝えることができる人間を育てる機会にする。
3、世界に出ること : 異国の文化や言語に慣れる機会にすること
でした。
これらはすべて成功だったと思います。
また来年は大阪で開催することを約束しましたが、今後もこのような機会を作っていこうと思います。
Dr. Roy Yanase
I’m writing this email for the first time to you.
I’m Omori, a general practitioner who runs Omori Dental Office in Osaka, and I will be giving a presentation in OSCSC in September as one of OJ representatives.
I apologize in advance that I must tell you a slightly long story.
I studied under Dr. Toshiro Yamada who practiced dentistry in Newport Beach.
When I gave presentation at the annual OJ conference in Hachinohe in Aomori the other day, I showed a picture of Dr. Yamada at the end of my presentation to express my gratitude.
13 years ago, I wanted to study clinical dentistry in America. As I couldn’t speak English, I randomly sent letters to Japanese dentists in practice in California, asking for a chance for observation. Then, only Dr. Yamada impressed by my enthusiasm and invited me to his office.
Since then, I visited his office several times and he kindly took me to Loma Linda University and Nobel Biocare as well. Actually, he also took me to your office for observation.
I felt great sorrow when Dr. Yamada passed away last April.
His death inspired me to participate in the following OJ trial, and I won the second prize in OJ trail in February this year, which gave me the opportunity to give presentation OSCSC this time.
I wish I could have shown him my presentation in his lifetime.
Dr. Yanase, I have a favor to ask you.
I would like Dr. Yamada’s wife, Mrs. Yoshiko Yamada to join OSCSC so that she can see my presentation.
Immediately after I won the second prize in the trial, I asked her to come and see my presentation on September 28.
Is it possible to invite her? If possible, what are the procedures for registration? Your advice will be very appreciated.
I apologize to have told you such a long story.
It is a great honor for me to give presentation at OSCSC to which Dr. Yamada belonged, and I’m excited about it.
I’m looking forward to this upcoming OSCSC.
Thank you very much for you kind attention.
Yuki Omori
Omori Dental Office